3.麻績・姨捨

[8月15日]

【芭蕉自筆影印】
①紀行文
 
 ひよろゝゝゝ登尚露介しやをミなへし
(ひよろゝゝゝと尚露けしやおみなへし)

 俤や姨ひとりなく月の友

②「おもかげや」句文懐紙
 於者すて山ハ 善光寺にむ可ひあ悲て 東西耳横をれたり さす可に冷(スサマ)しう高くもあらす 可とゝゝ志支岩奈ともみえす 多ゝ哀婦可き山のす可多奈利 なくさ免可袮しといひ遣ん昔のこと 末川おもひいつ
(おばすて山は、善光寺にむかひあひて、東西に横をれたり。さすがに冷(スサマ)じう高くもあらず、かどゝゝしき岩などもみえず、たゞ哀ふかき山のすがたなり。なぐさめかねしといひけん昔のこと、まづおもひいづ)

 於も可氣やう者悲と利泣月の友 
(おもかげやうばひとり泣月の友)
 
【句碑】
①花屋平右衛門跡
 東築魔(ちくま)郡麻績(おみ)村8299-2 駐在所隣

 ひょろひょろとなお露けしやを(?)みなへし  (再度訪ね撮影)
(ひょろひょろと尚露けしやおみなへし)


②長楽寺
 千曲市八幡4984

 於毛可計や姨ひとりなく月の友
(おもかげや姨ひとりなく月の友)



③JR姨捨駅
 八幡姨捨

 於毛可けや姨ひとりなく月の友
(おもかげや姨ひとりなく月の友)

【芭蕉像】
①おばすて観光会館
 長楽寺隣


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